宇宙探究部の活動や宇宙の魅力を日英バイリンガルで発信! 国際広報誌『SPARK』、今春発行予定

高校生が人工衛星の開発・運用をめざすほか、宇宙をテーマにさまざまな探究学習に取り組むクラーク記念国際高等学校の宇宙探究部。「そのチャレンジを国内外に広く伝えたい」、「大好きな宇宙について自分たちで調べ、その魅力を伝えたい」という想いのもと、生徒たちは広報誌の制作を進めています。

広報誌の名称は生徒たちが意見を出し合い、投票した結果『SPARK』に決定。発案者で東京キャンパス2年の甘露寺さくらさんは「〝CLARK〟と〝SPACE〟を合わせてSPARKと考えました」と由来を説明してくれました。

『SPARK』では、「もし月にクラークのキャンパスができるとしたら、どんな制服や給食が月での学校生活に適しているか」というテーマで行なったJAXAへのプレゼンテーションや、宇宙飛行士・山崎直子さんによる特別授業、人工衛星開発に向けた第一歩として開催された缶サットワークショップおよびHEPTA Satのワークショップなど、宇宙探究部の活動を紹介します。さらに、生徒たちはキャンパスを飛び出して、宇宙に関する事業や研究を行う企業や大学、研究者を取材し、その内容を記事にまとめました。

取材先にアポイントメントを取ることも生徒たちにとっては初体験。「学校外の人に連絡をするのは初めてだったので緊張しました」と語るのは、広島キャンパス1年の久保遙さん。「メールの内容を同じ班の仲間や先生に何度も相談して大変でしたが、こうした経験はクラークじゃないとなかなかできない。いろんなことができて楽しいです」

『SPARK』の編集作業には関東周辺のキャンパスはもちろん、札幌大通り、広島、福岡など全国各地の生徒たちが参加。オンラインで編集会議を行い、ふだんはなかなか交流できない他のキャンパスの生徒たちとも協力し合っています。また、特集ページのイラストは東京キャンパスの美術デザインコースの生徒が担当するほか、レイアウトデザインは生徒たちからプロのデザイン事務所に依頼して組みあがります。

そんな制作チームを編集長として束ねるのは千葉キャンパス2年の本村百絵さん。もともと編集者の仕事に興味があったという本村さんは、『SPARK』の制作を通じて学んだことを次のように語ります。

「今回編集長になって、大人数が1つの冊子をつくりあげる工程の多さや大変さを学びました。一度に多くの班が同時進行するので、すべてを把握するのはむずかしいです。でも、自分の思い描くイメージを伝え、いろいろな人たちが力を合わせることでどんどん完成度の高い冊子ができあがっていく。その過程のおもしろさを体感しました。社会に出ても、多くの人で一つのなにかをつくりあげる場面は数多くあると思うので、この経験を生かして周囲の人のことをよく見て心配りができる人間になりたい」

『SPARK』は全国のクラーク生はもちろん、国内外を問わず、一般の人にも広く読んでもらうために日英バイリンガル版で制作。取材や原稿執筆、英語への翻訳、校正など、むずかしい作業の連続ですが、生徒たちは試行錯誤を繰り返しながらも果敢に挑戦中です。

「たくさんの人に読んでもらいたいですが、とくにこれからクラークへの入学を考えている中学生が『SPARK』を読んだときに、『自分の選択肢や可能性は実はもっとあるんじゃないか』と思ってくれるような冊子にできたら素敵だなと思います」と本村さんは話します。

〝SPACE(宇宙)〟のワクワクを〝CLARK〟から発信し、社会に〝SPARK〟(活気、元気)をもたらしたい。宇宙探究部の国際広報誌『SPARK』は今春発行の予定です。

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